アイスランドの立法府「アルシング」の起源

アイスランドにおいて国の立法を担う機関(すなわち立法府)は「アルシング(Altingi)」と呼ばれており、1000年以上の非常に古い歴史を持っています。ここではそんなアルシングの特徴や歴史について詳しく解説していこうと思います。

 

アルシングとは

 

基本情報

アイスランドの立法府(国会)

 

呼称

日本語:アルシング
アイスランド語:Altingi
古ノルド語:Alting
英語::Althing

制度 一院制
定数 63
選挙制度 比例代表制
議事堂 アルシング議事堂(レイキャビク
年表

930年
シンクヴェトリルに地域ごとの民会が集まって「アルシング」が開催されるようになる。
1262年
ノルウェーにより植民地化され、アルシングは事実上停止させられる。
1800年
14世紀にデンマークに支配権が移って以降、アルシングは形式上は存続したが、独立運動が活発になると再び禁止させられた。
1847年
独立運動が再燃し、アルシングが復活する。
1918年
第一次世界大戦の混乱に乗じて自治を獲得。アルシングが議会政府として機能するようになる。
1944年
デンマークがドイツに占領されたことで、独立を宣言。
1991年
憲法改正により二院制から一院制に移行

 

歴史

アイスランドはもともと無人島でしたが、8世紀頃より、ノルウェーの圧政から逃れてきたノルマン人がアイスランドに移住を開始し、各地でシング(民会)と呼ばれる集会を開くようになりました。

 

誕生

930年になると、レイキャビクのシンクヴェトリルという丘で、アイスランド島各地のシング代表による政治集会が行なわれるようになり、これがアルシングの始まりといわれています(※1)。この時代はまだ「国家」といえば絶対権力の王や皇帝ありきという世界であり、アルシングはそんな中で誕生した、世界最古の近代議会になったのです。

 

※1…そのため「アルシング」とは「全島集会」を意味する言葉となっています。

 

廃止と再開

13世紀以降は、ノルウェーやデンマークといった北欧の有力国に支配され、アルシングは事実上機能停止に追い込まれてしまいました。19世紀中期以降の独立運動の流れで、20世紀初期にデンマークからの独立を達成したことで、ようやくまた機能するようになりました。

基本情報

アイスランド共和国
Republic of Iceland


アイスランドの国旗

国旗

アイスランドの国章

国章

場所
地理
建国・独立 1944年6月17日
首都 レイキャヴィーク
人口(2018年総計) 355,620人(170位)
面積 103,000km2(105位)
社会
主要民族 アイスランド人
公用語 アイスランド語
主要宗教 アイスランド国教会(ルター派)
政治・経済
憲法 アイスランド共和国憲法
政治制度
  • 共和制
  • 議院内閣制
国家元首 大統領
軍事組織
  • アイスランド危機対応部隊
  • 防衛庁
  • 沿岸警備隊
  • 警察特殊部隊
主要産業
通貨 アイスランドクローナISK
自然
気候

南部:西岸海洋性気候(Cfc)
北部:ツンドラ気候(ET)

クヴァンナダルスフニュークル(2,106 m)
ショウルス川(約230km)
ヨークルスアゥルロゥン(18 km2)
グリームル(約190m)
インフラ
主要空港
  • ケプラヴィーク国際空港
  • レイキャヴィーク空港