アイスランドに火山が多いのはなぜ?

アイスランドに火山が多いのはなぜ?

 

アイスランドはその名の通り、氷河が多い国ですが、一方で真逆の存在である火山が多い国でもあります。火山活動を背景とした温泉や、それを利用した地熱発電など、火山による恵みはこの国の発展に大きく寄与してきました。

 

 

なぜ火山が多いのか

火山とは簡単にいえば、地球内部のマグマ(溶岩)がホットスポット(地球深部のマグマが湧き出る地点)から地表(もしくは水中)に噴出することでできる地形のこと。その地形とは文字通り山のようになることもあれば、カルデラと呼ばれる凹地になることもあります。

 

そして地球は何枚もの厚い岩(プレート)に覆われており、プレートの境界には大量のホットスポット存在します。アイスランドに火山が多いのは、国土そのものが、大陸プレートの境界(大西洋中央海嶺)が海面上に表出した部分になっているからです。

 

大西洋中央海嶺のほとんどは海底に存在していますので、アイスランドは世界で唯一、その露出部が国土となっている希有な国なのです。

 

アイスランドが火山活動で形成されたのは地質学的にわりと最近のこと。アイスランドに属する島の1つスルツェイ島も、1963年とつい最近の海底火山の噴火によって形成されました。

 

火山噴火の歴史

アイスランドへ入植が始まった9世紀から現在まで、記録に残ってるだけで13回の噴火が確認されています。

 

ラキ火山の噴火

中でも甚大な被害をもたらしたのは、1783年から1784年にかけて起こった、ヴァトナヨークトル氷河の南に位置するラキ火山による噴火です。この際には、火山灰による気候変動や、火山性の有毒ガスが原因となり、アイスランドの人口の約4分の1が死亡しました。

 

ヘイマエイ島の噴火

またラキ火山の噴火ほどではないものの、1973年にヘイマエイ島で起きた噴火も大きな被害を生みました。大量に流れ出た溶岩と、山のように降り注いだ火山灰により400軒近くの建物が破壊され、麓に住む人々は何ヶ月もの避難生活を余儀なくされました。

 

エイヤフィヤトラヨークトルの噴火

最近だと、2010年にエイヤフィヤトラヨークトルで大きな噴火が起きています。噴煙により上空に大量に舞った火山灰の影響で、北欧の航空機の稼働が数週間ダウンするという事態に陥りました。アイスランドは北大西洋を横断(1日に3万件近く)する様々な飛行ルートの中央に位置するので、この国の火山活動はしばしば航空網に甚大な被害を与えるのです。今のところは起きていませんが、航空機のエンジンが灰を吸い込んでしまうと墜落の危険もあるのです。

基本情報

アイスランド共和国
Republic of Iceland


アイスランドの国旗

国旗

アイスランドの国章

国章

場所
地理
建国・独立 1944年6月17日
首都 レイキャヴィーク
人口(2018年総計) 355,620人(170位)
面積 103,000km2(105位)
社会
主要民族 アイスランド人
公用語 アイスランド語
主要宗教 アイスランド国教会(ルター派)
政治・経済
憲法 アイスランド共和国憲法
政治制度
  • 共和制
  • 議院内閣制
国家元首 大統領
軍事組織
  • アイスランド危機対応部隊
  • 防衛庁
  • 沿岸警備隊
  • 警察特殊部隊
主要産業
通貨 アイスランドクローナISK
自然
気候

南部:西岸海洋性気候(Cfc)
北部:ツンドラ気候(ET)

クヴァンナダルスフニュークル(2,106 m)
ショウルス川(約230km)
ヨークルスアゥルロゥン(18 km2)
グリームル(約190m)
インフラ
主要空港
  • ケプラヴィーク国際空港
  • レイキャヴィーク空港