アイスランド文学の歴史と特徴

アイスランドは、人口数十万と小さな国ながら、これまで数多くの文学者を輩出しています。世界的に高い知名度を誇る『サーガ』、『古エッダ』、『スノッリのエッダ』などは、アイスランドで生まれた作品です。

 

この国は北極圏内に位置する、寒さが非常に厳しい国なので、昔から外で遊ぶより、屋内で読書や詩にふける人が多いです。このような環境が、文学発達の土壌を形成した一因とみて良いでしょう。

 

アイスランド出身の文豪

アイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンは、1222年頃『エッダ』を執筆。アイスランドやスカンジナビアに伝わる天地創造、神々や巨人の物語の集大成となっており、今や北欧神話やゲルマン神話を読み解く上で必須とされる文学作品になりました。

 

ロマン主義がアイスランドに到来した19世紀になると様々な名作が生まれました。Jon Thoroddsenはアイスランド語の小説を出版した最初の人物であり、近代アイスランド小説の父といわれています。アイスランド人のハルドール・ラクスネスが1955年にノーベル文学賞を受賞しています

 

アイスランド文学というと、基本的にはアイスランド語で書かれた文学のことを指しますが、20世紀になると、デンマーク語で書くアイスランド人作家も現われだしました。彼らにより書かれた作品もまたアイスランド文学の1種でしょう。

 

アイスランド文学の史学的価値とは

中世アイスランドで成立した『サガ』は、実際に起きた歴史的事実を題材にした散文作品で、主に北欧の歴史研究の重要な情報源になっています。アイスランド語は、中世の古ノルド語からほとんど形を変えていないので、語学研究においてもアイスランド語の文学作品は重宝されているのです。アイスランド人は、『エッダ』などの古ノルド語で書かれた中世の文学も、さほど苦がなく読めるといいます。

 

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