アイスランドってどんな国?

アイスランド(アイスランド語:Island)は、北ヨーロッパ・スカンジナビア半島西方に位置し、レイキャビクを首都に持つ共和制国家です。面積10万平方キロメートル(日本の四国と北海道を合わせた程度)、人口30万人ほどの小さな国ですが、GDPで1人当たり5万ドルを超えており、HDI指数(寿命・知識・生活水準の基準)で第1位となったこともある、れっきとした経済先進国です。
そして地理的には、北極圏に接し、その名の通り国土の1割以上が氷河に覆われている「氷の国」。一方で巨大な活火山(ヘクラ、カトラ、ラキなど)が多数存在する「火の国」として知られます。沿岸は多数のフィヨルドと氷河により削られたU字型の谷が見られ、国土の8割は氷河と不毛の溶岩地帯からなります。厳しい冬で木々の育成が抑制されているので、森林と呼べるものはありません。

 

アイスランドの特徴

 

言語

アイスランドの公用語はアイスランド語で、スウェーデン語やノルウェー語と同じ北ゲルマン語族から分化した言語の1つです。島国であることもあり、言語の保守性が高く、現代人でも『サガ』『エッダ』など中世初期に書かれた古典文学を読むことができます。言語学的にも重要性が高い言語とされます。

 

宗教

アイスランドではアルシングにより信仰の自由が保証されています。アイスランド人にとっての信仰対象はもともと北欧神話の神々でしたが、10世紀頃からキリスト教への改宗が始まり、現在では国民の大半がアイスランド国教会(ルーテル派のプロテスタント)を信仰しています。

 

政治

アイスランドでは、議院内閣制・大統領制を併用しています。国家元首である大統領の役回りは儀礼的なもので、立憲君主制国家の国王に近く、実際に政治権力を行使するのは首相の役目となります。立法府のアルシングは、10世紀以来1000年以上の古い歴史を持っています。

 

軍事

アイスランドは、国家警察の一組織である沿岸警備隊のほかは、軍隊と呼べるものを保有していません。ただし北大西洋条約機構(NATO)には加盟しており、2006年まではNATO軍事基地がケプラビークに存在しました。

 

産業

アイスランド沿岸が暖流と寒流の合流点にあることもあり、漁業資源が豊富で、世界中に水産物や水産加工食品を産出しています。一方20世紀後半からは、アルミニウム精錬産業を中心とした工業にも力が入れられるようになり、2008年にはアルミニウムの輸出が水産物の輸出を超えました。この国の豊富な水力・地熱エネルギーが工業生産を支えているのです。

 

エネルギー

アイスランドでは、火山活動を利用した地熱発電、広大な氷河・多雨を利用した水力発電がさかんで、消費電力のほぼ全てを自国でまかなっています。火力・原子力発電所がなく、CO2排出ガスが極度に少ないことから、非常に空気が澄んでいる国としても知られます。

 

気候

北極圏に接するアイスランド北部は寒冷なツンドラ気候ですが、暖流のメキシコ湾流の影響を受ける南部は、比較的温暖な西岸海洋性気候となっています。また大西洋上の低気圧の影響で気候が変わりやすいという特徴もあります。

 

歴史

アイスランドはもともと無人島で先住民族はいませんでした。9世紀末に、バイキング活動の一環としてやってきたノルマン人が定住をはじめ、930年に世界最古の民主議会アルシングを開き、中世では珍しい共和国を創始したのです。

 

13世紀にノルウェーに、14世紀にデンマークに征服され、アルシングを廃止に追い込まれるなどし、長らく政治的独立を喪失していましたが、19世紀中期から独立運動が活発になり、1918年にデンマーク国王を君主とする主権国家に昇格しました。

 

そして第二次世界大戦が勃発し、宗主国のデンマークがドイツに占領されると、アイスランドはこれを好機とみて、同君連合の解消を宣言。1944年に、現在に続く共和制の独立国として生まれ変わったのです。

基本情報

アイスランド共和国
Republic of Iceland


アイスランドの国旗

国旗

アイスランドの国章

国章

場所

地理
建国・独立 1944年6月17日
首都 レイキャヴィーク
人口(2018年総計) 355,620人(170位)
面積 103,000km2(105位)
社会
主要民族 アイスランド人
公用語 アイスランド語
主要宗教 アイスランド国教会(ルター派)
政治・経済
憲法 アイスランド共和国憲法
政治制度

・共和制
・議院内閣制

国家元首 大統領
軍事組織

・アイスランド危機対応部隊
・防衛庁
・沿岸警備隊
・警察特殊部隊

主要産業 ・漁業

・アルミニウム精錬産業

通貨 アイスランドクローナISK
自然
気候

南部:西岸海洋性気候(Cfc)
北部:ツンドラ気候(ET)

最大の山 クヴァンナダルスフニュークル(2,106 m)
最長の川 ショウルス川(約230km)
最大の湖 ヨークルスアゥルロゥン(18 km2)
最大の滝 グリームル(約190m)
インフラ
主要空港

・ケプラヴィーク国際空港
・レイキャヴィーク空港