アイスランドってどんな国?

アイスランド

 

アイスランド(アイスランド語:Island)は、北ヨーロッパ・スカンジナビア半島西方に位置し、レイキャビクを首都に持つ共和制国家です。面積10万平方キロメートル(日本の四国と北海道を合わせた程度)、人口30万人ほどの小さな国ですが、GDPで1人当たり5万ドルを超えており、HDI指数(寿命・知識・生活水準の基準)で第1位となったこともある、れっきとした経済先進国です。
その名の通り国土の1割以上が氷河に覆われている「氷の国」で、かつ巨大な活火山(ヘクラ、カトラ、ラキなど)が多数存在する「火の国」としても知られます。沿岸は多数のフィヨルドと氷河により削られたU字型の谷が見られ、国土の8割は氷河と不毛の溶岩地帯からなります。

 

 

地理

アイスランドの地理

 

アイスランドは、北ヨーロッパに属し、スカンジナビア半島西方の北大西洋上に浮かぶ島国です。国土はアイスランド島と周辺の島嶼部で構成され、面積は日本の北海道と四国を合わせたのと同じくらいの大きさになります。緯度は高く、一部は北極圏に接しています。首都レイキャビクはアイスランド島南西部レイキャネース半島の根元に位置しており、首都圏には全人口の3分の2が集中しています。

 

 

気候

アイスランドの気候

 

北極圏に接するアイスランド北部は寒冷なツンドラ気候ですが、暖流のメキシコ湾流の影響を受ける南部は、比較的温暖な西岸海洋性気候となっています。また大西洋上の低気圧の影響で気候が変わりやすいという特徴もあります。

 

 

歴史

アイスランドの歴史

 

アイスランドはもともと無人島で先住民族はいませんでした。9世紀末に、バイキング活動の一環としてやってきたノルマン人が定住をはじめ、930年に世界最古の民主議会アルシングを開き、中世では珍しい共和国を創始したのです。

 

13世紀にノルウェーに、14世紀にデンマークに征服され、アルシングを廃止に追い込まれるなどし、長らく政治的独立を喪失していましたが、19世紀中期から独立運動が活発になり、1918年にデンマーク国王を君主とする主権国家に昇格しました。

 

そして第二次世界大戦が勃発し、宗主国のデンマークがドイツに占領されると、アイスランドはこれを好機とみて、同君連合の解消を宣言。1944年に、現在に続く共和制の独立国として生まれ変わったのです。

 

 

言語

アイスランドの言語

 

アイスランドの公用語はアイスランド語で、スウェーデン語やノルウェー語と同じ北ゲルマン語族から分化した言語の1つです。島国であることもあり、言語の保守性が高く、現代人でも『サガ』『エッダ』など中世初期に書かれた古典文学を読むことができます。言語学的にも重要性が高い言語とされます。

 

 

宗教

アイスランドの宗教

 

アイスランドではアルシングにより信仰の自由が保証されています。アイスランド人にとっての信仰対象はもともと北欧神話の神々でしたが、10世紀頃からキリスト教への改宗が始まり、現在では国民の大半がアイスランド国教会(ルーテル派のプロテスタント)を信仰しています。

 

 

食文化

アイスランドの食文化

 

アイスランドでは、寒さの厳しい環境とだけあり、発酵・漬け・乾燥といった食料を長期保存する技術が発達しています。古くから漁業がさかんなので、魚介料理を食べる機会も多く、特にタラの塩漬けの干物は特産品です。また放牧がさかんで、高地で伸び伸び育ったヒツジの肉もよく食べられ、頭部をまるごと使ったスヴィズは有名です。

 

 

政治

アイスランドの政治

 

アイスランドでは、議院内閣制・大統領制を併用しています。国家元首である大統領の役回りは儀礼的なもので、立憲君主制国家の国王に近く、実際に政治権力を行使するのは首相の役目となります。立法府のアルシングは、10世紀以来1000年以上の古い歴史を持っています。

 

 

軍事

アイスランドの軍事

 

アイスランドは、国家警察の一組織である沿岸警備隊のほかは、軍隊と呼べるものを保有していません。ただし北大西洋条約機構(NATO)には加盟しており、2006年まではNATO軍事基地がケプラビークに存在しました。

 

 

経済

アイスランドの軍事

 

アイスランド沿岸が暖流と寒流の合流点にあることもあり、漁業資源が豊富で、世界中に水産物や水産加工食品を産出しています。一方20世紀後半からは、アルミニウム精錬産業を中心とした工業にも力が入れられるようになり、2008年にはアルミニウムの輸出が水産物の輸出を超えました。この国の豊富な水力・地熱エネルギーが工業生産を支えているのです。

 

 

エネルギー

アイスランドのエネルギー

 

アイスランドでは、火山活動を利用した地熱発電、広大な氷河・多雨を利用した水力発電がさかんで、消費電力のほぼ全てを自国でまかなっています。火力・原子力発電所がなく、CO2排出ガスが極度に少ないことから、非常に空気が澄んでいる国としても知られます。

 

 

自然

アイスランドの自然

 

アイスランドは美しい自然が広がる国として有名です。3つの地域が国立公園に指定され、重要な自然保護区として管理されています。

 

豊富な火山や氷河の存在により、この国でしか見られない、特異な自然景観が作り出されているのです。火山は温泉や間欠泉、氷河は幻想的な氷河洞窟を形成するだけでなく、多くの河川や滝、地下水を生み、この国の美しき緑の風景の元となっています。

 

なお寒さにより木々の育成が抑制されているので、森林と呼べるものはありません。だからこそ、その不毛性が滝や河川、洞窟など自然の美しさを引き立てているといえます。

 

また沿岸には、氷河による侵食作用で、地形が複雑に入り組んだ湾=フィヨルドが形成されており、これもまた美しい景観として観光資源となっています。

 

哺乳動物はヒツジなど家畜を除けば多いほうではありませんが、一部の島は絶好の繁殖地として「鳥類の楽園」になっており、中でもくちばしが特徴的なパフィンはアイスランドを象徴する珍しい鳥として有名です。

 

基本情報

アイスランド共和国
Republic of Iceland


アイスランドの国旗

国旗

アイスランドの国章

国章

場所
地理
建国・独立 1944年6月17日
首都 レイキャヴィーク
人口(2018年総計) 355,620人(170位)
面積 103,000km2(105位)
社会
主要民族 アイスランド人
公用語 アイスランド語
主要宗教 アイスランド国教会(ルター派)
政治・経済
憲法 アイスランド共和国憲法
政治制度
  • 共和制
  • 議院内閣制
国家元首 大統領
軍事組織
  • アイスランド危機対応部隊
  • 防衛庁
  • 沿岸警備隊
  • 警察特殊部隊
主要産業
通貨 アイスランドクローナISK
自然
気候

南部:西岸海洋性気候(Cfc)
北部:ツンドラ気候(ET)

クヴァンナダルスフニュークル(2,106 m)
ショウルス川(約230km)
ヨークルスアゥルロゥン(18 km2)
グリームル(約190m)
インフラ
主要空港
  • ケプラヴィーク国際空港
  • レイキャヴィーク空港